自律神経失調症

自律神経失調症とは、特定の病気を指す「病名」ではありません。
私たちの身体を車に例えるなら、自律神経系は「アクセル」と「ブレーキ」の両方を自動で制御するシステムです。

交感神経（アクセル）

活動する時、緊張する時、ストレスを感じる時に優位になります。
心臓の鼓動を速め、血管を収縮させ、身体を「戦闘・逃走モード」にします。

副交感神経（ブレーキ）

リラックスする時、寝る時、食事をする時に優位になります。
心臓を休ませ、消化を促し、身体を「休息・修復モード」にします。

健康な状態では、このアクセルとブレーキがシーソーのようにバランスを取り合い、呼吸、体温、消化、循環などを意志とは無関係に調節しています。
「自律神経失調症」とは、この「アクセル」と「ブレーキ」のバランスが崩れ、正常に切り替えができなくなった結果として生じる、様々な心身の不調の総称（状態）を指します。
病院の検査（血液検査やMRIなど）では、臓器や器官に物理的な異常（器質的疾患）が見つからないため、「異常なし」と判断されがちです。
しかし、患者様本人は確かに「だるい」「痛い」「つらい」といった身体的な苦痛を感じています。
この「認知されない苦痛」こそが、自律神経失調症に悩む方を最も苦しめる要因の一つなのです。

最も大きな原因の一つです。
仕事のプレッシャー、人間関係の悩み、家庭内の問題、将来への不安などが続くと、アクセルである交感神経が過剰に興奮し続けます。

当院が特に注目している原因です。
一般的に見落とされがちですが、身体の「ゆがみ」が神経の機能不全を引き起こすことがあります。

姿勢の悪化

デスクワークやスマホの長時間使用による猫背、反り腰。

骨盤のゆがみ

特に産後の女性は、出産時に骨盤が大きく開くため、ゆがみが生じやすい状態。

過去のケガ

交通事故（むちうち）や転倒によるダメージ。

これらのゆがみは、背骨の周囲を通る神経を圧迫したり、筋肉を過度に緊張させたりします。
この「身体的な不快感」自体が持続的なストレスとなり、自律神経のバランスをさらに乱すという悪循環に陥ります。

生活リズムの乱れ

不規則な食事、睡眠不足、昼夜逆転の生活は、体内時計を狂わせます。
本来ブレーキ（副交感神経）が優位になるべき夜間に、アクセル（交感神経）が興奮し続ける状態になります。

環境の変化

季節の変わり目の激しい寒暖差や、天候の変動（気圧の変化）は、身体が対応しようと自律神経を酷使します。

特に女性は、ホルモンの波に影響を受けやすいです。

月経周期（PMS）

産後

出産によるホルモンバランスの急激な変化で影響があります。

更年期

エストロゲンの減少が、自律神経の司令塔である視床下部に直接影響を与えます。

本態性型

原因

生まれつきの体質

特徴的な症状

先天的に自律神経の調節が不安定なタイプ。
虚弱体質や低血圧の方に多い。

神経症型

原因

心理的・精神的ストレス

特徴的な症状

最も一般的なタイプ。
不安、イライラ、抑うつなどが主な引き金。

心身症型

原因

ストレスの身体化

特徴的な症状

心理的ストレスが、過敏性大腸炎、胃痛、過呼吸など明確な身体症状として現れる。

抑うつ型

原因

抑うつ症状との関連

特徴的な症状

気分の落ち込みや「うつ」が前面に出るタイプ。
自律神経の乱れとうつが密接に関連している。

これらのタイプは明確に分かれるものではなく、多くの場合、複数の要素が重なり合っています。

自律神経失調症は、それ自体が命に関わることは稀ですが、より深刻な病気への「入り口」になる可能性があるのです。

症状の慢性化・悪化

交感神経の興奮が続くと、心身がリラックスするタイミングを失い、不調が日常的になります。

免疫機能の低下

持続的な緊張状態は、免疫力を低下させ、風邪をひきやすくなったり、他の病気にかかりやすくなったりする可能性があります。

二次的な精神疾患への移行

これが最大のリスクです。
不眠が続けば「睡眠障害」に、不安やストレスが続けば「不安障害」や「うつ病」といった、より改善が困難な精神疾患に発展する可能性が警告されています。

心身症の発症

ストレスが関連する明確な「病気」（過敏性大腸炎、円形脱毛症、過呼吸症候群など）へ移行することがあります。

動悸やめまいといった症状は、「火事そのもの」ではなく、あなたの心身が発している「火災報知器のアラーム」です。
アラームが鳴っているうちに早期に対応し、根本原因を突き止めて対処することが、将来の深刻な疾患を予防するために最も重要なのです。

当院の施術は、その場しのぎのマッサージや慰安行為ではありません。
私たちの理念は「本物を追求し、根本改善を届ける」ことです。
自律神経の乱れという複雑な問題に対し、当院は「ハイテク＆ハイタッチ」のアプローチで臨みます。

ハイテク

「ハイボルト」や「EMS」といった最新の物理療法機器を駆使し、痛みの原因を科学的に特定し、神経機能の正常化と再発予防の土台作りを行います。

ハイタッチ

施術者全員が国家資格保有者です。
院長自身もケガを克服した経験から「患者様の心に寄り添う」ことを信条としています。
温かく、親身なコミュニケーションや患者様の声を大切にし、手技（ゼロ整体）や鍼灸によって、機械では届かない繊細な身体のバランスを整えます。

この両輪を組み合わせることで、単なる症状の緩和だけでなく、「身体のゆがみ」と「神経機能」の両方から根本的な改善を目指します。

当院では、マニュアル通りの施術は行いません。
詳細なカウンセリングと検査に基づき、以下のアプローチを最適に組み合わせる「相乗効果を生むエコシステム」で根本改善を図ります。

1. 【鎮痛】ハイボルト（高電圧電気刺激治療器）

まず、あなたの不調（頭痛、めまい、首こりなど）が「どこから来ているのか」という原因の特定を行います。
ハイボルトを当てることで、痛みの原因となっている深層部の組織や、機能不全を起こしている神経を特定することができます。
同時に、高電圧の電気刺激が神経の興奮を強力に鎮め、つらい痛みをその場で緩和させる効果も期待できます。

2. 【構造改善】ゼロ整体 ＆ トムソンベッド

自律神経の乱れの大きな原因である「身体のゆがみ」 にアプローチします。
当院独自の「ゼロ整体」は、骨格や筋肉のバランスを整え、身体にかかる負担をゼロに近づける根本改善施術です。
特に背骨や骨盤の矯正には、専用の「トムソンベッド」を使用します。
これは、ベッドのパーツがわずかに落下する力を利用するため、「ボキボキ」鳴らすような強い刺激がなく、身体への負担を最小限に抑えて安全に矯正できるのが特徴です。
身体のゆがみが整うことで、神経の圧迫が解放され、神経伝達がスムーズになります。

3. 【神経機能調整】鍼灸（しんきゅう）

自律神経のバランスを直接的に整えるアプローチとして、鍼灸は非常に有効です。
鍼や灸で特定の経穴（ツボ）を刺激することは、中枢神経系に作用し、血液循環を改善します。
特に、アクセル（交感神経）が過剰に興奮している状態を鎮め、ブレーキ（副交感神経）を優位に働かせる（リラックスさせる）効果が期待できます。
ストレス緩和、不眠、消化不良、冷え、のぼせなど、自律神経失調症特有の多様な症状に効果的です。

4. 【再発予防】EMS（楽トレ／ヴィクトリズム）

これが当院の「根本改善」の仕上げです。
ゆがみを整えても、それを支える筋肉（特にインナーマッスル）が弱いままだと、すぐに元の悪い状態に戻ってしまいます。
EMSは、寝たままの状態で、自力では鍛えにくいインナーマッスルを電気刺激で効率的にトレーニングする機器です。
例えば「楽トレ」は30分間で約9000回の筋収縮を促します。
体幹が安定することで、正しい姿勢を維持しやすくなり、自律神経が乱れにくい「再発しない身体」の土台を作ります。

当院では、患者様の不安を解消するため、料金体系の透明性を大切にしています。
自律神経失調症は、長年の肩こりや原因不明の不調など、慢性的な症状に該当するため、基本的には自費（自由施術）となります。
（※「いつ・どこで・どうやって痛めたか」が明確な急性のケガ（捻挫、打撲など）や、交通事故施術（むちうち）は保険適用の対象となります。）

【初回料金の目安】

特別キャンペーンとして初回1,980円（税込）！
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※この料金には、詳細なカウンセリング、原因分析、および個別プランの策定を含む「包括的な施術パッケージ」の費用が含まれます。

【2回目以降の施術料金（自費）】

患者様の状態やプランに合わせて、以下の施術を組み合わせていきます。

・ゼロ整体（15分）
料金：3,300円〜4,840円
内容：身体のゆがみを整える当院独自の根本施術。

・鍼灸（20～30分）
料金：3,300円〜4,840円
内容：ツボ刺激で自律神経のバランスを調整。

・ハイボルト（5～15分）
料金：1,780円〜3,300円
内容：痛みの原因特定と神経の鎮静化。

・トムソンベッド（5～10分）
料金：2,970円
内容：身体に負担のない骨格矯正。

・EMS（30分）
料金：4,400円
内容：インナーマッスルを鍛え、再発を予防。

※各種自費メニュー学生割引あります。
詳しくはお問い合わせください。
※症状や施術範囲によって料金は変動します。
※お得な回数券や会員プランもご用意しております。
※お支払いには、現金、クレジットカード、各種電子マネー、QRコード決済がご利用いただけます。

自律神経の乱れは、特定のライフステージの悩みと密接に関連しています。

産後骨盤矯正

出産後の不調（腰痛、体型崩れ、疲労感、精神的な不安定）は、骨盤のゆがみとホルモンバランスの乱れ、そして育児ストレスが複合的に絡み合っています。
当院の「産後骨盤矯正」は、単に骨盤を締めるだけではありません。
骨盤ブロックというクッション状の器具を使った優しい手技で、デリケートな産後の骨盤を調整。
鍼灸を組み合わせ、自律神経の乱れやストレスケアも同時に行う。
EMSで、出産で緩んだインナーマッスル（骨盤底筋群など）を強化。
何より、専用キッズルーム完備で、スタッフがお子様を見守ります。
お母様が安心して自分の身体と向き合える環境こそが、当院最大の強みです。

交通事故施術（むちうち）

交通事故による「むちうち」は、首の損傷だけでなく、事故の衝撃や精神的ショックから自律神経が乱れ、頭痛、めまい、吐き気、不眠といった症状（バレ・リュー症候群）を引き起こすことが多くあります。
当院は交通事故施術の専門知識と豊富な経験を持ち、絶対的な自信があります。
施術はもちろん、患者様の最大のストレスとなる保険会社との煩雑なやり取りも代行・サポートします。
自賠責保険の適用で、窓口負担0円で施術に専念していただけます。

神経の働きをサポートする栄養素を意識的に摂ることは、「食べる自律訓練」とも言えます。

トリプトファン

精神の安定に関わる「セロトニン」の材料。
（例：バナナ、鶏むね肉、大豆製品、チーズ、卵）

GABA（リラックス）

脳の興奮を鎮める働きがあります。
（例：トマト、ナス、パプリカ、発芽玄米、キムチ）

ビタミンB群（神経のサポート）

神経機能の維持やセロトニンの合成を助けます。
（例：マグロ、レバー、しじみ、鶏むね肉）

マグネシウム（筋肉の弛緩）

神経の興奮を抑え、筋肉をリラックスさせます。
（例：海藻類、アーモンド、玄米）

発酵食品

腸内環境を整えることは、自律神経のバランスにも良い影響を与えます。
（例：ヨーグルト、納豆、味噌、キムチ）

起床時間を一定にする

体内時計をリセットするため、休日も平日と同じ時間に起きるようにしましょう。

朝日を浴びる

起床後、朝日を浴びることで、セロトニンが活性化し、夜の自然な眠気（メラトニン）に繋がります。

就寝前のスマホ・PCを控える

ブルーライトは脳を興奮させ、交感神経を優位にしてしまいます。

リズミカルな有酸素運動

激しい運動は逆効果です。
ウォーキングや軽いジョギングなど、一定のリズムで行う運動がセロトニンの分泌を促します。

深呼吸

息を長く、ゆっくり吐くことを意識すると、副交感神経（ブレーキ）が優位になります。

ぬるめのお湯（38〜40℃）での入浴

熱いお湯は交感神経を刺激します。
リラックスできるぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。

自律神経失調症の症状が改善した後も、良い状態を維持することが大切です。

「完璧」を目指さない

自律神経失調症になりやすい方は、責任感が強く、真面目で、完璧主義な方が多い傾向があります。
「弱さ」ではなく「無理をしすぎた」結果なのです。
意識的に「まあ、いいか」と考える時間を作り、自分に優しくすることも重要な予防法です。

ストレスコーピング（対処法）を見つける

自分なりのストレス発散法（趣味、運動、友人との会話、一人の時間など）を複数持っておきましょう。

身体のゆがみをリセットする

セルフケア（ストレッチなど）を継続するとともに、定期的に専門家による身体のメンテナンスを受けることをお勧めします。

当院でも、症状が安定した後は、良い状態を維持するために4〜6週間に一度のメンテナンスを推奨しています。