野球肘・
テニス肘・
ゴルフ肘

投球動作によって生じる肘の痛みの総称であり、単一の疾患ではありません。
痛む場所によって、主に3つのタイプに分類されます

内側型

投球時に肘の内側が痛みます。
成長期に最も多く、この時期のものは特にリトルリーグ肘とも呼ばれます。

外側型

肘の外側が痛みます。
肘の外側で骨同士が圧迫されて生じ、骨や軟骨に深刻な影響が及ぶことがあり、特に注意が必要です。

後方型

肘の後ろ側（腕を伸ばした時にぶつかる部分）が痛みます。

医学的には上腕骨外側上顆炎と呼ばれます。
肘の外側が痛むのが特徴です。
物をつかんで持ち上げる、タオルを絞る、パソコンのキーボードを打つなど、手首を反らす動作で痛みが出ます。
名前の通りテニスのバックハンドで痛めることが多いですが、実際には料理人、大工、重い荷物を運ぶ仕事、あるいは育児や家事など、手首を酷使する方にも非常に多く発症します。

医学的には上腕骨内側上顆炎と呼ばれます。
テニス肘とは逆に、肘の内側が痛むのが特徴です。
ゴルフのスイングや、重い物を運ぶ、手首を内側にひねるなど、手首を曲げる動作で痛みが出ます。

これらの肘の痛みに共通する根本的な原因は、スポーツや日常生活における反復動作（オーバーユース）です。
同じ動作を繰り返し行うことで、肘の特定の腱や筋肉の付着部に微細な損傷や炎症が蓄積し、やがて痛みとして現れます。

野球肘では、投球時に肘が外側に反る強力な外反ストレスが繰り返し加わることが原因です。
この結果、内側では組織が引っ張られ、外側では骨同士が圧迫されます。
テニス肘では、手首を反らす動作の繰り返しが、肘の外側に付着する筋肉に負担をかけます。
ゴルフ肘では、手首を曲げるまたは内側にひねる動作の繰り返しが、肘の内側に付着する筋肉（前腕屈筋群など）に負担をかけます。

さらに、中年以降では加齢による組織の変化も大きく関わります。腱や靭帯の柔軟性や弾力性が低下するため、組織が回復しにくく、慢性的な痛みに移行しやすくなります。

成長期の子供の肘は、靭帯や腱よりも成長軟骨板と呼ばれる部分が構造的に最も弱いです。
投球時の外反ストレスは、この弱い成長軟骨板に集中し、炎症を起こしたり、最悪の場合、成長軟骨が剥がれたりします。
これは本質的には疲労骨折と同じ状態です。
もし、お子様が肘の痛みを訴えているにもかかわらず、適切な施術を受けずに放置すると、骨が変形したまま固まってしまい、永続的な機能障害や、将来にわたる慢性的な痛みを残す可能性が非常に高くなります。

大人のテニス肘やゴルフ肘を放置すると、よくなりにくい状態になるリスクがあります。
慢性化した腱の損傷部位では、正常な回復ができず、代わりにモヤモヤ血管と呼ばれる異常な新生血管が増殖することが近年の研究でわかっています。
最大の問題は、この異常な血管が増える際、痛みを感知する異常な神経線維も一緒に増殖してしまうことです。
こうなると、組織が痛みに過敏な状態に変化してしまい、安静にしているだけでは痛みが取れにくくなります。

肘の内側のすぐ後ろには、手の小指側を支配する尺骨神経が通っています。
ゴルフ肘による炎症や筋肉の緊張がこの神経を圧迫すると、肘部管症候群という神経障害を併発することがあります。
これを放置すると、小指や薬指にしびれや感覚鈍麻が出たり、手の筋力が低下するといった症状に進行する可能性があります。
これらのリスクを回避するためには、肘に痛みや違和感を覚えた初期段階で、人体の構造と機能を熟知した専門家による適切な評価と対応を受けることが何よりも重要です。

当院の施術技術は、個人の経験則だけに頼るものではありません。
全国規模で検証され、磨き上げられた「品質保証」のあるアプローチです。
この理念に基づき、私たちは肘の痛みに対して次のポリシーで施術にあたります。

痛みの根本原因を専門的に追求する

上尾市内の他の整骨院でもハイボルトなどの機器は導入されていますが、当院ではそれを検査のツールとして重要視しています。
どこが痛みの震源地かを特定することから始めます。

専門家による安全で正確な施術を行う

当院の施術者は、全員が柔道整復師や鍼灸師などの国家資格保有者です。
人体の解剖学・生理学を熟知した専門家が、安全を第一に施術します。

痛みの改善だけでなく再発予防までをゴールとする

痛みが取れても、身体の使い方が変わらなければ再発します。
当院は、EMS（楽トレ）などを用いてインナーマッスルを強化し、肘に負担のかからない身体作りまでを一連の施術と考えています。

患者様一人ひとりの人生をより良くするために寄り添う

当院長は、元アスリートとして痛くて練習ができない悔しさを誰よりも理解しています。
私たちは技術者である前に、同じ経験を持つ者として、あなたの心に寄り添い、サポートしたいと考えています。

当院では、患者様一人ひとりの状態に合わせて、最新の施術機器と、心に寄り添う温かいケアを組み合わせた、独自の相乗効果を生む施術エコシステムをご提供します。
これは、当院の施術が単なるメニューの寄せ集めではなく、カウンセリングから施術、予防までが一貫して連動していることを意味します。

丁寧なカウンセリングとハイボルト(HV)による原因特定

まずは、いつから、どのような動作で痛むのか、スポーツ歴や日常生活の状況まで詳細にお話を伺います。
特にゴルフ肘が疑われる場合は、しびれの有無を必ず確認し、神経障害との専門的な鑑別を行います。
国家資格保有者 が解剖学に基づき安全に評価するため、ご安心ください。
さらに、当院では最新の物理療法機器であるハイボルトを用います。
ハイボルトは、痛みの原因となっている深層部の組織を特定する検査と、炎症や疼痛を強力に抑制する施術の両方の役割を果たします。
これにより、経験則だけに頼らない、専門的なアプローチで根本原因に迫ります。

ゼロ整体・鍼灸によるバランス調整と深部アプローチ

痛みの原因が特定できたら、当院独自の施術法であるゼロ整体を行います。
肘の痛みは、肘だけの問題ではありません。
肩甲骨の動きの悪さや、猫背、体幹の不安定さなど、全身のバランスの崩れが肘に過剰な負担をかけているケースがほとんどです。
ゼロ整体は、身体にかかる負担をゼロの状態に近づけ、人間が本来持つ能力を最大限に引き出すことを目的とした、グループ独自開発の施術法です。
骨格や筋肉のバランスを整え、肘に負担のかからない効率的な身体の使い方を取り戻します。
また、テニス肘やゴルフ肘のように慢性化し、深部の筋肉の緊張や血流不全が疑われる場合には、鍼灸施術も有効です。
鍼灸は、マッサージでは届かない深部の硬くなった筋肉に直接アプローチし、緊張を緩和させるとともに、局所の血流を促進し、組織の自己回復力を高めます。

EMS「楽トレ」による
インナーマッスルの強化

痛みが改善しても、身体の使い方が元に戻ってしまっては再発のリスクが残ります。
当院は「根本改善」と「再発予防」 をゴールとしているため、身体の土台を強化するトレーニングまでをサポートします。
EMSは、寝たままの状態で、自力では鍛えることが難しいインナーマッスルを効率的にトレーニングする機器です。
例えば、楽トレは30分間で約9000回の筋収縮を促します。
体幹のインナーマッスルが強化されると、投球フォームやスイングが安定し、肘に頼った打ち方・投げ方が改善され、肘への負担が軽減します。

当院では、患者様一人ひとりの症状とご希望に合わせ、保険施術と自費施術を最適に組み合わせてご提案します。
保険施術：「いつ・どこで・どうやって」痛めたかという原因が明確な急性の外傷が対象です。
自費施術：原因が特定できない慢性の症状や、根本改善・再発予防のための施術が対象です。

施術料金の目安

ゼロ整体: 15分 3,300円〜4,840円
鍼灸: 20～30分程度 3,300円〜4,840円
HV (ハイボルト): 5～15分程度 1,780円〜3,300円
楽トレ (EMS): 30分 4,400円

※各種自費メニュー学生割引あります。
詳しくはお問い合わせください。

初回料金の目安

特別キャンペーンとして初回1,980円（税込）！
詳しくはこちら
※この料金には、詳細なカウンセリング、原因分析、および個別プランの策定を含む「包括的な施術パッケージ」の費用が含まれます。
※料金はすべて税込表記です。
※お支払いは現金、クレジットカード、各種電子マネー、QRコード決済に対応しています。

鍼灸施術

慢性化し、よくなりにくくなったテニス肘・ゴルフ肘に有効です。
深部の緊張緩和、血流促進、鎮痛作用に加え、東洋医学の知見に基づき自律神経のバランスを整え、身体が本来持つ回復力を高めます。

ハイボルト

「とにかくこの痛みを早く取りたい」という急性の痛みから、「どこが悪いのかはっきりさせたい」という原因不明の痛みまで幅広く対応します。
痛みの原因を特定する「検査」と、痛みを抑える「施術」を同時に行えるのが強みです。

RICE処置が基本です。

Rest（安静）：痛みの出る動作を中止します。特に野球肘の疑いがある成長期の選手は、直ちに投球を中止してください。
Icing（冷却）：患部をアイシング（氷嚢などで15〜20分程度）し、炎症を抑えます。
Compression（圧迫）：腫れがひどい場合は、弾性包帯などで軽く圧迫します。
Elevation（挙上）：患部を心臓より高い位置に保ちます。

安静にしすぎると逆に関節や筋肉が硬くなるため、無理のない範囲でのストレッチが効果的です。

テニス肘のストレッチ

肘をピンと伸ばします。
もう片方の手で、手首を曲げる方向にゆっくりと倒し、前腕の外側を伸ばします。

ゴルフ肘のストレッチ

肘をピンと伸ばします。
もう片方の手で、手首を反らす方向にゆっくりと倒し、前腕の内側を伸ばします。
※痛みやしびれが強くなる場合は、すぐに中止してください。

野球肘

投球数制限
成長期の選手にとって、過度な投球数は障害の最大の原因です。
ガイドラインに沿った投球数と、練習を休む日の管理が予防の絶対的な鍵となります.

投球フォームの修正
肘への負担が大きい投球フォームの修正も重要です。

テニス肘・ゴルフ肘

用具の見直し
テニスラケットのグリップの太さやガットの張力、ゴルフクラブの重さなどが身体に合っていないと、肘への負担が増大します。
用具を見直すことも有効な予防策です。

休憩
スポーツや仕事の合間に小まめな休憩やストレッチを取り入れ、筋肉や腱をリラックスさせることが効果的です。

スポーツ時や痛みを誘発する作業時に、専用のサポーターやテーピングを活用することで、腱付着部にかかる負担を物理的に軽減し、痛みを予防・緩和する効果が期待できます。